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危機の最中には・・・

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先日、ある常連さんがご来店されました。


ありがたいことにインターネット通販はもちろん、最近では松本の実店舗にも連日お客さんがご来店されるようになってきています。


コロナが蔓延してからしばらくはお店の方はお客さん減っちゃうかなーと思っていたのですが、想像以上に早くご利用いただいているような感じがします。


そして、相変わらずオンランショップの方は盛況♪



僕はニュースを見ないので、今の世の中の状況は詳細には分かりませんが、事業の様々なデータを見ていてもお客さんとお話をしていても、少しずつですが状況は良くなっているような感じがします。



もちろん、コロナの第二波の懸念は常にあると思うので気を緩めてはいけませんが、少しずつでも良い方向へ向かっていけばいいですね!



この日ご来店されたMさんも今回のコロナの影響について受けた影響について色々とお話を聞かせてくださいました。


Mさんは大学の教授をされているので、学生への授業の仕方が大きく変わったそう。



例えば、今はほとんどがオンライン授業に切り替わり、講義の動画を撮影したり、オンライン授業のフォローアップをライブ配信で行ったりと、今までの教室内で行っていた授業をほぼすべてオンラインへ移行されているとのこと。



これは大学側にとっても、先生にとっても、学生にとっても本当に大きな環境の変化。


話を聞いただけでもこれは相当大変だろうなーということが想像できます。


Mさんの他にもナチュラルラウンジのお客さんには大学の教授や高校の先生、中学校や小学校の先生、保育園の保育士さんもたくさんいらっしゃいます。



こうした教育業に携わっている方も今は本当に大変な時期だと思います。



でも、僕がお話を聞いていてMさんに対してすごいなーと思ったことがあります。

それは危機管理に関する取り組みについて。
実はMさんはコロナが蔓延する前からこうしたオンラインの取り組みを少しずつ進めていたらしいのです。


今回も本格的にコロナの影響が出始めてから全てに対して慌てて対応するのではなく、今までやっていたことを少しだけ変更したり、今まで取り組み始めていたことをより強化する、という形にできているそう。



なので、今の完全なオンライン授業の形に移行するのにも実はそれほど労力がかかっていないんです。ということを聞かせてくれました。


外からは本当に大きな変化を起こしているように見えても、内部の人からすると、事前に十分に準備をしてきているので実はそうでもない、というのは相当すごいことですよね。




お話を聞いて、このエピソードには学ぶべき点がとても多いなーと感じました。



というのも、僕は前職でものづくりをしていて、その時に貴重な教訓を学びました。

それは、
「一度不良品を作ってしまうと、そのコストは正規品を作るコストの3倍かかる」
ということ。


これは製造費用、不良品を選別したり手直し、廃棄にかかる費用、そして、もう一度正規品を作り直す費用がかかってしまい、簡単に見積もっても普通に規格品を作るのに比べると3倍以上のコストがかかってしまう、ということなのですが、一度不良品を作ってしまうと、後々が本当に大変なんです。


正直当時は、費用を細かく計算したことはありませんでしたが、体感的にもこれは十分に理解できました。


不良品を作ってしまうと、そこで生産がストップし、納品前に顕微鏡でダブルチェックの全数検査を行い、金型を修正し、もう一度生産をし直す。


言葉にすると短いですが、実際の現場ではこれを一気にするとなると吐きそうになるくらい 苦笑


というか、物理的に1日などでは絶対に足りないので、何日もかけて部門をまたいでたくさんの人を巻き込んで選別作業をしたり、金型を修正したり、修正後のトライを重ねたり・・・と、とんでもない時間と労力がかかります。


なので、実際には一つの不良品を作ってしまうと3倍どころではないコストがかかるというのは容易に想像できるんですね。



なので、当時はいかに不良品の発生を未然に防ぐか?ということが最重要課題だったんです。



そして、このものづくりでの教訓は後になってどんな分野でも同じことが言えるということに気がつきました。



例えば、今回のように急に危機が訪れた時に急いで対応をするとなると、その変化に伴うコストはおそらく平時の何倍にもなると思います。


Mさんの大学の例を考えても、動画を撮るための機材を揃えたり、動画の編集ソフトを導入したり、動画をアップロードするサーバー環境を新しく用意したり、学生への周知徹底など。これを短期間で揃えなければいけないとなると時間をかけてじっくりと準備をする時に比べるとコスト(機材なども特需になると価格が上がるでしょうし、品切れなども多くなるはず)もかかるし、後になって不具合や問題が発生する可能性も高くなり、その対処のための費用も追加でかかってくる可能性もあると思います。


ちょっと考えるだけでもかなり費用とエネルギー、労力がかかることが想像できます。



また、健康などはまさにこの原則が当てはまると思います。



病気になってしまってからそれに治療するための医療費と、病気にならないために常日頃から生活習慣を整える費用を比べたら・・・
間違いなく雲泥の差ですよね。




以前、マネジメントの本を読んでいて、こんな一節があったのを思い出します。


ーーーーーーーー
危機の最中に変化を起こすことは緊急性が高いので早く物事が進みやすいが、それに伴うコストも非常に高くなる。

一方で、危機が来る前に事前に変化を起こすことはスピードは落ちるが、それに伴うコストは非常に安くなる。
ーーーーーーーー


まさにこの通りだなーと。



大学の授業にしても、ものづくりにしても、健康にしても、全部同じ。
危機が訪れる前に事前の準備をすること、不具合が発生する前の予防対策、病気になる前の健康管理。
どれも本当に大事ですね。




今回のコロナのような異常事態を事前に予想できた人はほとんどいなかったと思いますが、それでもMさんのように常日頃からこうした危機管理ができていた人や組織はスムーズに変化に対応することができていると思います。



少なくとも、誰もが今回の経験を今後に活かすことはできます。



危機の最中には学ぶべきこと、次に生かすべき教訓がとても多い!


これからまた何年か先、また必ずこうした危機は訪れると思います。
その時には今回の教訓を活かせるようにしていきたいですね。


それでは今週もベストを尽くしていきましょう!


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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2020.06.29

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